幼稚園では、年少さんのうちから「お手伝い」として、給食の支度など、先生のお手伝いをしています。

これは、「やりたい子がやる」というもので、その日その時にやりたい子だけが取り組んでいます。
そんな中で「お手伝い楽しい」「お手伝いしてくれると嬉しい」「早く終わる」「誰かのためになる」「みんなのためになる」という喜びを感じていきます。
その「お手伝い」が、年長の2学期半ばまでずっと続きます。

そしていよいよ、年長さん「係活動」が始まりました。

「今までいろいろなお手伝いをしてきたけど、幼稚園で一番大きな年長さんになって、みんなのためになる係活動をしよう、さて、どんな係がいると思う？」
というところから話し合いが始まり、いろんな係が生まれました。

これは「おそうじ係」
園をきれいにする係ですね！

係活動は、「やりたい係を一人何個でもＯＫ、人数も何人でもＯＫ」として、誰がどの係をするかを決め、実施時間を決め、始まりました。

給食係。ひとりひとりに量を聞いてよそっています。

いろんな係が生まれますが、活動しているうちに
「この係はいらないんじゃない？」「それは係じゃなくてひとりひとりがやればいいんじゃない？」「こんなに人数いらないんじゃない？」
などの気づきが生まれ、係の形が変わったり、なくなったり、新しい係が生まれたりします。

それを数カ月経験し、2月中旬に、「当番」が始まります。
精査され残った係を、何チームかで交代していく活動です。

はじめから当番活動をするのではなく、あえて「そこに至る過程」を大切にし、
「必要性を感じ、自分たちのことを自分たちで考え、決め、行い、振り返り、改める」をできるようにしています。

★おまけ★

おそらく投げたのであろう制服が梁に引っ掛かり、どうしたら取れるか自分たちで工夫しているところです…笑
ちゃんと危なくないように積み木を押さえる係もいますね。
生活の経験が、生きていますね！