平屋建ては保育室と園庭との距離感を縮め、外の遊びや、晴れ・雨・暑い寒いなどといった自然現象が、こどもたちの生活と融合します。

「こどもたちを木の香りで包んであげたい」
そんな思いから、壁は天然の杉板、床は天然杉の集成材を使っています。天井にはガラス瓦や天窓も取り入れ、やわらかな陽の光が差し込みます。

幼稚園の保育室は、ままごとができる、秘密基地を作れる、お店屋さんごっこも楽しめる、絵本も読める、造形遊びもできる、給食も食べる…などの「多機能プレイスペース」であってこそ、こどもたちは体験を通して育っていくことができます。
この保育室は、広々とした空間をベースに、自由で多機能に使えるスペースとなっています。

天然の杉板で作られた廊下は、年数とともに味を増し、こどもたちが寝転がってもはだしで走っても大丈夫！

年長のみ、冬の暖房は薪ストーブです。
自分たちで薪を運び、本物の火で暖をとる。
電気やガスなど、目に見えないエネルギーが一般的になった現代社会では、火の持つ力を日常で経験することはなかなかできません。
こどもたちにとって、自然そのままのエネルギーを間近に感じる、貴重な環境教育の原始体験となるでしょう。

図書室には、5000冊を超える絵本や紙芝居がどっさりそろっています。
貸し出しもある図書は、親子そろって絵本に親しみ、暖かい繋がりを深めることができます。
また図書ボランティア(保護者ボランティア活動のひとつ)の読み聞かせは、こどもたちの豊かな情感を育みます。

園の様々な行事で使用する遊戯室も、木をふんだんに使っています。